『瞑想について』
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「現代社会と瞑想ヨーガ」本山博著より
アーサナ(座法)

アーサナといえば体操や身体的な運動だと思っている人が多いのですが、アーサナという言葉の本来の意味は姿勢です。
人間の物理的次元での身体は、非常に強い独立性を持っています。夢中になって何かをやっていても、時間がたてばおなかがすきます。気持ちは今やっていることを続けたくても、そのうちにやむを得ず中断して何かを食べなければなりません。
しかし、身体と心とは、つながりを持っています。その身体と心のつながりを利用して、身体のエネルギーをうまく心のエネルギーに変えることができます。アーサナは、そのための方法なのです。そう、身体が健康でなければ心のエネルギーに転換するべきエネルギーをうまく取り込むことができません。そこで、まず身体を健康にする必要があって、それが経絡体操です。体操と名づけてはいますが、実は深い意味を持ったヨーガ行法の一部なのです。
現在に伝えられている数百種類のアーサナは、いくつかのグループに分類することができます。
私の場合は、気の流れをよくするアーサナ、背骨(スシュムナ)を整えるアーサナ、それに瞑想のためのアーサナ(座法)の三種類に分けています。
ここで、瞑想のためのアーサナの紹介です。
◎パドムアーサナ
禅の修行などに使われる座法で、上半身を安定させるには非常にいいのですが、実際にこの座法をとってみるとわかるように、身体のかたさがとれていない初心者には非常に難しいものです。したがって、次に説明するシッダアーサナをすすめています。

◎シッダアーサナ
パドムアーサナを簡略にしたもので、禅では半跏趺座と呼ばれています。
・両足を前に伸ばして座ります。
・一方の足を曲げ、かかとを会陰につけ、足の裏を反対側の足の太ももの間に押し込みます。
・次に反対側の足を曲げ、足先を先に曲げたほうの足のふくらはぎと太ももの間に押し込みます。
・先に曲げたほうの足先も、同じように反対側の足のふくらはぎと太ももの間に押し込んでください。これは両足を動かして調節しながら行うことになるでしょう。
・最終的な形は、両足のかかとが身体の前で重なり、上になったほうのかかとが恥骨の前面に軽く押しあてられている状態です。上半身はパドムアーサナと同じように少し前に倒し、下腹部に軽く力が入ったところで止めます。背筋を無理なく伸ばし、あごを軽くゆるめて頭を真っ直ぐにしてください。この場合も、二つに折った座布団を使ってお尻の下に入れ、身体に余分な力が入らないように調節するといいでしょう。
・瞑想のための座法で大事なことは、身体、とくに首、肩、腰に余分な力が入らないように姿勢を調節することです。力は、下腹部に軽く感じられるだけにしてください。したがって、お尻の下に置く座布団の厚さや深さは、人によってまちまちです。

・ヨーガの八支則の<アーサナ・座法>についてでした。以前、ヤーマ・ニヤーマ・プラナヤーマについて書いいますので、次には、プラティハーラ・ダラーナ・ディアーナ・サマージについてです。
<瞑想ヨーガ>