2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
リタイアして3年が過ぎ、自分自身のことについて書くことがこれと言ってなくなってきました。そんなこの頃ですが、先日、次女に赤ちゃんが誕生したのです。 生まれてくる命があれば、去ってゆく命があります。この世に生きるって何なんだろうと青春を通り過…
45 「駿州大野新田」(すんしゅうおおのしんでん) 本作品は東海道五十三次の宿場町である原宿と吉原宿の間に存在した新田集落からの景観を描いています。 構図としては「東海道程ヶ谷」「従千住花街眺望ノ不二」などと共通した画面手前を人物が横切る構成…
44 「相州仲原」(そうしゅうなかはら) 本作品は、相模国仲原(現代の神奈川県平塚市中原)近辺からの景観を描いています。 渋田川と思われるゆるやかな流れの川に架けられた橋を渡る赤子をおぶった農婦や、全国行脚中と思われる風呂敷包みを背負い富士山…
43 「東海道金谷ノ不二」(とうかいどうかなやのふじ) 東海道24番目の宿場町・金谷宿から見た大井川の景観を選定しており、大人数で川越を行う様子が細々と描かれています。 「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」といった馬子唄が詠まれるほ…
ブログ仲間たちの投稿では、日々、美しい花たちに出会います。 私はというと、敷地の庭にいつのまにか自然に咲いていた四季の花たちとの出会いが、ちょっとしたやすらぎでしょうか。雑草たちとともに咲いているのが多いのですが。最近というか、いつのまにか…
4 ふるさとの産土神・味鋤高彦根命を祀る近津神社ですが、その境内に他の十もの神様を祀っているということに、改めて、驚いた私です。 また、私のふるさと、ここ長土呂には、他にお稲荷さんと、御嶽さんがあります。 「お稲荷さん」 稲荷神社の神様のこと…
3 「八幡宮」 八幡宮は、八幡神を祭神とする神社の総称です。全国に約44,000社あり、その総本社は宇佐神宮(大分県宇佐市)です。八幡神は、主に武家の守護神として崇敬され、武運向上や厄除け、安産、子育ての神様として信仰されています。 「加茂社」 加…
42 「本所立川」(ほんじょたてかわ) 「本所」とは現代における東京都墨田区南部地域近郊を指し、北斎が生まれ育った場所です。木場に近い立川周辺には材木問屋が立ち並んでいたようで、本作品は材木問屋の建材置場を画角に収め、そこから見える富士山の…
2 改めて、近津神社の境内をゆっくりと歩いてみました。すると、境内には、味鋤高彦根命の神様のほかに、様々な神様を祀っていることに気づきました。 それは、本殿に向って右側に、天照大神・芝宮神社・八幡宮。続いて、右側手前に、加茂社・琴平社・天王…
1 私の生れ育ったふるさと長土呂には、産土神としての近津神社があります。普段は、あまり意識しないのですが、先日、近津神社の春祭りがありましたので、ふと、近津神社について調べてみました。 調べてゆくと、国津神である千鹿頭神(ちかとのかみ、ちか…
41 「甲州伊沢暁」(こうしゅういさわのあかつき) 本作品「甲州伊沢暁」では甲州街道の宿場である石和宿(笛吹市石和町)から望んだ富士を描いています。画面上部の空と富士山頂は朝の光で薄赤く染まり、下部では、まだ薄暗い中、出立する旅人たちで混み…
「夢幻界」とは、主に仏教の用語として、夢や幻のように、現実とは違う、不安定で移り変わる世界を指し、「夢幻的」とは、夢や幻のように、はかないことや非現実的なさまを表す、とあります。そして、「不思議」とは、「奇妙」「怪奇」「神秘的」「ミステリ…
・神様について、いろいろと記してきた私ですが、世のなかには実際に神様(神霊)と交信できた人がいるのですね。たとえば、日本の新興宗教のなかにも神霊からの啓示としてのお話が残っています。そのような例の一つとして、今は亡き韓国の安東民氏に関する…
40 「東海道品川御殿山ノ不二」(とうかいどうしながわごてんやまのふじ) 本作品は江戸四宿のひとつである品川宿からの富士山の景観を描いています。画中手前の小高い丘はかつてこの地に存在していた御殿山で、徳川吉宗が桜を植えて以降、行楽地として高…
誰もが、身近な愛といったら、家族への愛ではないでしょうか。この世に、両親のもとに生まれてきたからこの世にこうして生きているのですね。私は若かった頃、父親とはほとんど言葉を交わすことがなかったです。今は、両親ともこの世にいませんが、振りかえ…
ふと、YouTubeから流れてきた「しおさいの詩」を耳にして、人生って何なのか何にもわからなかった青春時代が浮んできました。 青春時代って、一般に、小学校六年生の11歳以上から20代前半(24歳)までの時期を指します。青春の意味として、夢や希望に満ち、…
1 神様について考えるようになったのは、いつからだろう。改めて、神様って何なのだろう。初詣などで参拝して神様を見たっていう人がいるだろうか。思うに、志望校に受かりますようにとか素敵な人に巡り会いますようにとかあるいは健康でありますようになど…
39 「駿州片倉茶園ノ不二」(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ) 本作品の題名となっている駿州とは駿河国を指すが、「片倉」という地名がどこを指すかについては長年不明な状態となっていたが、かつて静岡県富士市中野近辺に実在していたことが判明した…
38 「従千住花街眺望ノ不二」(せんじゅはなまちよりちょうぼうのふじ) 本作品は日光街道と奥州街道の最初の宿場町である千住宿にあった花街からの富士山の眺望を描いています。手前を行く人々は、日光街道か奥州街道を通って国許へ帰る参勤交代の大名行…
10 <天竜寺・永平寺> 丸岡天竜寺の長老、古き因みあれば尋ぬ。また、金沢の北枝といふもの、かりそめに見送りて、この所までしたひ来たる。所々の風景過ぐさず思ひつづけて、をりふしあはれなる作意など聞こゆ。今すでに別れにのぞみて、 物書きて扇引さ…
9 <那谷> 山中の温泉に行くほど、白根が岳、後に見なして步む。左の山際に觀音堂あり。花山法皇、三十三所の巡礼とげさせ給ひて後、大慈大悲の像を安置し給ひて、那谷(なた)と名付給ふとや。那知・谷汲の二字をわかち侍しとぞ。奇石さまざまに、古松植…