2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
1987年度 詩誌『月刊近文』より紹介です。 『車』 梅崎義晴 列車が脱線転覆した夜 多くの人々が灯をともし 動きまわっていた 車輪が余韻を残して回っている 遠く離れて 暗い顔の男の人が 情景を見ていた その男の人に 少年が大きな声で話かけた 「こんば…
地球にて。 『幼子たちと・・・・』 太陽の日差しが強い青空の日。娘の子たちと隣町の小さな遊園地に行って来ました。思えば、娘と遊園地に行って以来の何十年振りだったでしょう。娘たちは離れて暮らしているため会えるのは年に数えるほどです。 幼子たちの…
第十七章 淳風(淳厚の徳風)太上 は下之(しもこれ)有ることを知る。其の次は之を親しみ之を誉む。其の次は之を畏る。其の次は之を 侮 る。信足らざれば不信有り。猶(ゆう)として其れ言を 貴 ぶ。功を成し事を遂げて、百姓 は皆謂う、我自ずから然りと。…
第十六章 帰根(根に帰る)虚極 に至り、静を守って篤くす。万物並び作るも吾は以て其の復るを観る。夫れ物は芸芸(うんうん)として 各 其の根に復帰す。根(もと)に復るを静と曰う。静を復命と曰う。復命を常と曰う。常を知るを明と曰う。常を知らざれば…
1986年度 詩誌『月刊近文』より紹介です。 『裸木』 嵯峨京子 きのう 足元を色どっていた 葉も もうない こどもたちの遊ぶ姿も消えた公園に 佇んでいるいっぽんの木 余分なものすべてを捨てた ジャコメティの像のように 空に向かってそそり立つ 長く臥せ…
1985年度 詩誌『月刊近文』より紹介です。 『町工場の屋根の上に』 後山光行 来年が来ると ハレー彗星が見える もうすっかり星のなくなった都市の 小さな町工場で 工場労働者として生きていると 残業を終えて 時にほっとして 闇の中から空を見あげること…
詩について4 に書きましたが、1983年から1992年の間、詩誌『月刊近文』が、送られてきたのですが、実際はほとんど読むことなく積読だったのです。それが、過去を顧みるようになり、40年たって本棚から拾い読みしてみるのでした。 1984年度 詩…
トアール星にて。 『考える山』 先日、ぼくは、次のような文章に出会いました。 ・・・人間の心というのは他の人の心と共通の基盤をもっているはずなのに、それが失われてしまったときに、自分が生きている根源から浮いたようになってしまう。そのときには皆…
第十五章 顕徳(徳を顕らかにする)古 の善き士為る者は微妙、玄に通ず。深くして識るべからず。夫れ唯識るべからず。故に強いて之が 容 を為す。予たること、冬、川を渉るが若し。猶(ゆう)たること、四隣を畏るるが若し。儼(げん)たること、其れ客の如…
第十四章 賛玄(玄道を賛える)之を視れども見えず、名づけて夷(い)と曰う。之を聴けども聞こえず、名づけて希と曰う。之を搏(と)れども得ず、名づけて微と曰う。此の三つの者は致詰(ちきつ)すべからず。故に混じて一と為す。其の上なりても曒(あき)…
神世の昔、「天の岩戸」が飛来し現在の姿になったといわれる霊山・戸隠山。その麓に、奥社(おくしゃ)・中社(ちゅうしゃ)・宝光社(ほうこうしゃ)・九頭龍社(くずりゅうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ))の五社からなる戸隠神社があり、平安時代に…